こんにちは(^^)
軽自動車専門店サンクスの入佐です!!
弊社は、軽自動車の中古車専門店を営んでいますが、
母体は株式会社日の丸タクシーです。
誰が見ても分かるタクシー業です(*´ω`*)

さて、日頃皆様が利用されているタクシーですが、
燃料はガソリンではなく、LPGというものでほぼほぼ動いていています。
LPGってご存知でしょうか?
今回は、そのLPGに関してご説明させて頂きます。
普段ガソリンスタンドを使用していて、こんなことを不思議に思ったことはないでしょうか?
それは街中には沢山のタクシーが走っているのに、なぜかがソリンスタンドではタクシーが出合うことがないということを・・・
もちろん個人タクシーがガソリンスタンドで洗車などをしている姿は見かけます。
しかし、そうではない、タクシー会社のクルマが、
私たちの利用しているガソリンスタンドで燃料(ガソリンや軽油)を入れているシーンというのはほとんど見かけることがないとは思いませんか?
これってなぜなのでしょう?
タクシーはタクシー会社で燃料を入れているから?
もちろんそういうこともあるのかもしれませんが、仕事で長距離のお客さんを乗せる機会もあるはず・・・
ならばそれだけでは済むはずがありません。
ではなぜなのか?
その理由は、
タクシーのほとんどが、
燃料にガソリンでなくLPG(液化石油ガス)を使用しているから。
つまり普通のガソリンスタンドにはタクシー用の燃料がおかれていない(あるスタンドもあります)ので、
私たちが利用しているガソリンスタンドでタクシーを見かける機会がないということなのです。
ではなぜタクシーは普通のクルマとは違う燃料LPGを使用するクルマ、LPG車なのか?
もちろんそれには理由があります。
そんなタクシーという身近な存在で使われているのに、
あまり知られていないLPG車について、そのメリットやデメリット、
また私たちがLPG車を購入することは可能なのかなどを調べてみました。
リッターあたりの価格が軽油よりも安いLPG

タクシーのトランクが開いているところを見かけたことはありませんか?
そこにはガソリン車のトランクにはない大きなボンベがあったはずです。
ちょうど家庭用のLPガス(プロパンガス)のボンベを寝かせたようなものです。
それがLPG(液化石油ガス)のタンクです。
LPG車であるタクシーはこのタンクの中に燃料であるLPGを注入して走行しているのです。
ちなみにクルマ用のLPGはオートガスなどとも呼ばれますが基本的な成分は家庭用のプロパン(LPガス)と同じで成分はプロパンガスとブタンガスを混合したもの。
ガソリンや軽油ではなく、この液化石油ガスLPGを使用して走るクルマがつまりLPG車なのです。
そう聞くと何か普通のクルマとは違う特別なものに思えてしまいますが、
実は基本的には私たちが使用しているガソリン車とエンジンなどの構造は大きく変わりません。
言ってしまえば使用する燃料がガソリンか液化ガスかの違いだけです。
特長としては、CO2や未燃炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)などが少なく排気ガスがクリーンであるということです。
さらにLPGはリッター当たりの販売価格が全国平均でリッター91.5円(2018年7月時点)と、とても安い。
レギュラーガソリンの全国平均価格が146円(2018年8月時点)ですから、なんとリッターあたりで50円も安いということ。
さらにガソリンよりも安い軽油と比べても、軽油がリッター123円ですのでLPGガスは30円以上安いわけです。
これはおおきな差と言えるでしょう。
LPG車やリッターあたりの走行距離はガソリンエンジンよりもだいたい10~20%くらい劣るようですが、
長距離を走るタクシーにとってはこの燃料費の差は非常に大きい。
そのため、わずかでも燃料費を節約したいタクシーのほとんどがLPG車を使用しているというわけなのですね。
経済的で環境にも優しいそれなのになぜ一般に普及しない?

このようにメリットの多いLPG車なのですが、
それならばなぜガソリン車やディーゼル車のように一般に普及していないのでしょうか?
タクシーやトラックなどの業務用のクルマ以外、ファミリーカーとしてLPG車が使われている例は決して多くありません。
不思議ですよね。
考えられる理由としては、まずLPガスを充てんできるガススタンドがとても少ないということでしょう。
日本全国ではオートガススタンドはだいたい1900か所ほどしかないそうです。
以前よりも減ったと言われているガソリンスタンドでさえ全国で30,000か所ほどあるので、
それに比べるとわずか1/15しかないわけです。確かに街中を走っていてそれらしきオートガススタンドを見かけることはほとんどありません。
そこまで少ないと、スタンドの場所をあらかじめ把握しておかないと、気軽にドライブに出かけるというわけにもいきませんね。
これはファミリーカーとしてはとても不便です。
またLPG車に搭載されている高圧のガスが注入されるタンクは安全のために定期的(6年に一回の容器再検査が必須)な点検と交換が必要です。
これはガソリン車にはない消耗パーツであり、そのためのメンテナンスの手間と費用が負担になります。
さらにタクシーなどのトランクを見たことがあればお分かりでしょうが、
大きなガスタンクがトランク内で大きなスペースを占めるため、積載量が減ってしまうということもデメリットといえるでしょう。
このようにLPG車は、経済性では優れていても、普段使いには不便なこともあってか、自動車メーカーも一般向けの車両としてはほぼラインナップしていないのです。
タクシー向け車両やバスなどにはラインナップがあるので、これを個人で購入することも可能ですが、あまり現実的ではありませんよね。
メーカーももちろん積極的にセールスはしていませんし、当然普及は進まないわけです。
このように使用するための環境が整っていない上に、クルマのラインナップがほとんどない、さらに経済性には優れているといっても、
最近のハイブリッド車やEVと比べればその差はそれほど大きくもない。
タクシーのように年間で10万キロ以上走るのであれば、燃料費の安さの恩恵は受けられますが、
年間1万キロほどしか走らない一般ドライバーであれば、無理にLPG車を購入する理由もあまりないというわけです。
こうしてみるとLPG車が一般に普及しないのはいわば当然ということなのですね。
以上が私が調べた結果です(*´ω`*)
弊社は、LPG車の販売もしております。
受注生産にはなりますが、上記の内容をお読みになられた上で、
それでもLPG車を乗りたいっ!!
と思われるお客様はご連絡ください\(^o^)/

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